ラールキラー(その他表記)Lal Qila

デジタル大辞泉 「ラールキラー」の意味・読み・例文・類語

ラール‐キラー(Lal Qila)

インド北部の都市デリーにある城塞。市街中心部、ジャムナ川沿いに位置する。17世紀半ば、ムガル帝国第5代皇帝シャー=ジャハーンの時代に建造城壁に赤い砂岩が用いられ、「赤い城(レッドフォート)」ともよばれる。西側に正門であるラホール門があり、中庭に貴賓謁見や皇帝の私室として使われた宮殿、皇帝専用のモスク、英国統治時代の詰め所(現在は戦争記念博物館)などがある。2007年に、隣接するサリームガル城とともに「赤い城の建造物群」の名称で世界遺産(文化遺産)に登録された。デリー城

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のラールキラーの言及

【デリー】より

…シャージャハーナーバードはヤムナー川西岸に接する南北約900m,東西約500mのデリー城と,それを中心としてほぼ約1.5kmの半径で北西から南に扇形に広がる城下町からなる。王城は1639年から9年かけて建設され,赤砂岩の壮大な城壁をもつことからラール・キラー(〈赤い城〉の意)と呼ばれる。内部には1739年ペルシアのナーディル・シャーによって略奪された壮麗な孔雀玉座があったディーワーネ・ハーッス(貴賓謁見の間)などが残る。…

※「ラールキラー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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