リアクティブ・アーマレーダ警戒装置(読み)リアクティブ・アーマレーダけいかいそうち(その他表記)reactive armorradar warning receiver; RWR

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

リアクティブ・アーマレーダ警戒装置
リアクティブ・アーマレーダけいかいそうち
reactive armorradar warning receiver; RWR

戦車などを防護するための装甲の一種。反応装甲ともいう。敵弾が命中したとき,2枚の鋼プレートの間に挟んだ火薬が爆発することにより成形炸薬弾の高温・高速のジェットの成形を妨害することを目的とした増加装甲である。反応装甲は,1970年西独の M.ヘルにより発明されていたが,82年6月,イスラエル軍のレバノン進攻において,M60戦車などの砲塔および車体部に装備され,注目を集めた。一般には,既存装備に対して,安価で耐弾性能を向上できるといわれている。航空機や攻撃ヘリコプタなどに搭載されるレーダ周波数帯域をカバーするパッシブ型の警戒受信装置。レーダとは異なりパッシブでレーダを捜索し,捕そく・探知すると,瞬時に受信したレーダ電波の周波数を分類,電波の到来する方向を探知,パルスの繰り返し周波数,パルス幅などを分析し,分析結果から相手レーダの持つプラットホームの種類やウェポンなどを推定して,パイロットに対して,コックピットの表示パネル上に警報を与える。

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