ジェット(その他表記)jet

翻訳|jet

デジタル大辞泉 「ジェット」の意味・読み・例文・類語

ジェット(jet)

ノズルパイプなどから、連続的に噴出する液体気体の流れ。噴流。
ジェット機」の略。
黒玉こくぎょく

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精選版 日本国語大辞典 「ジェット」の意味・読み・例文・類語

ジェット

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] jet )
  2. ノズルやパイプなどから、連続的に噴出する液体や気体の流れ。噴流。
  3. ジェットき(━機)」の略。
  4. ジェットエンジン」の略。

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改訂新版 世界大百科事典 「ジェット」の意味・わかりやすい解説

ジェット
jet

噴流ともいう。一方向に集中した細い流体の流れ。細い孔や管から連続的に流体を噴出させて作るが,間欠的なものをとくにパルスジェットpulse jetという。流速が速ければ運動量の流れが大きく,その反作用を利用して推進力を得るのがジェットエンジンである。大気中の成層圏対流圏の境目付近の数ヵ所に現れる強風は,ジェット状でジェット気流と呼ばれ,ときには80m/s以上の速度に達することもある。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジェット」の意味・わかりやすい解説

ジェット
Joint European Torus; JET

ECにおいて共同で開発された,トカマク型核融合試験装置の略称。 EC共同出資で,イギリス,カラム研究所 (オックスフォード郊外,アビングドン) において開発・建設された。 1983年よりプラズマ核融合実験運転を開始している。日本の JT-60,アメリカの TFTR,ロシアのT-15とともに世界の4大トカマクと呼ばれ,ブレークイーヴン条件を目指して,成果を上げている。開発は,EC加盟国の共同運営でユーラトム行ない,研究者は全ヨーロッパから集められている。真空容器の大きさは大半径 2.96m,小半径は 2.1× 1.25mで,トロイダル磁界は他の大型トカマク装置より小さいが,プラズマ電流を 7MAと大きくし,プラズマの性能も確実に上昇している。 95年までにプロジェクトを終了する予定で,最終実験では,実際に三重水素を使用し,熱核融合反応を実証する。

ジェット
Getto, Giovanni

[生]1913. イブレーア
イタリアの文学史家。ピサ大学卒業後,高等師範学校で L.ルッソに師事した。 1948年からトリノ大学教授。ダンテから現代詩までの広い視野と開かれた学究態度は,E.サングィネーティ,G.バルベリ・スクァロッティなど,前衛詩人,小説家,評論家を門下に輩出させた。主著イタリア文学史の歴史』 Storia delle storie letterarie (1942) ,『20世紀の詩人,評論家その他』 Poeti,critici e cose varie del Novecento (53) ,『イタリア文学史』 Storia della letteratura italiana (72) 。

ジェット
jet

(1) 噴流。小さな孔から広い空間に流れが噴出するような形態の通称。 (2) 入射エネルギー約 1012eV 以上の陽子,中性子,中間子などと原子核とが衝突して多重発生した中間子が前方に集中して放出される現象。原子核乾板では飛跡が束状に前方に鋭く集中し,ちょうど高速流体の噴出に似るので,この名がある。

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