ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「レーダ」の意味・わかりやすい解説 レーダradar 電波を鋭いビーム状にして目標物に照射し,反射して返ってくる電波を検出して,目標物の方向や距離を測定する装置。radio detection and rangingの略語。目標物の位置は,受信方向から方位を,発信から受信までの時間から距離を求めて知ることができ,それらは陰極線管の面上に表示される。使用される電波の周波数は 400MHzから 40GHz(4万MHz)に及び,使用目的や対象に応じて適当なものが選ばれる。ドップラーレーダ,合成開口レーダ,フェーズドアレイレーダなどが実用化されており,船舶や航空機の航行援助や監視(→航空交通管制),軍事,気象観測,地すべり斜面などの地形調査や変動調査,人工構造物の監視など,広範囲にわたって使われている。近年では自動車の衝突事故を防ぐため,前走車との距離や速度を測定し運転者に危険を知らせる安全運転支援などにも使用されている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by