リエティ(その他表記)Rieti

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「リエティ」の意味・わかりやすい解説

リエティ
Rieti

イタリア中西部,ラツィオ州北東部,リエティ県の県都。ローマ北東約 60km,テベレ川の支流ベリノ川にのぞみ,標高 402mの丘陵に位置する。丘の斜面を占める旧市街はローマ時代に建設され,13世紀に修復された城郭で囲まれ,新市街は平坦地に展開する。しばしば外敵侵略を受け,教皇と神聖ローマ皇帝との抗争期には常に教皇側につき,13世紀に教皇ニコラウス4世がここに滞在したこともある。 15世紀頃教皇の支配から自由となったが,今度は教皇側から攻撃を受けて破壊され,1785年には地震により,第2次世界大戦では空襲により多大な災害をこうむった。現在,コムギブドウ,オリーブ栽培と牧牛地帯の集散地で,繊維,食品などの工業が行われる。 13~15世紀建立の大聖堂,13世紀の宮殿などがある。人口4万 2859 (1991推計) 。

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