リシマキア(その他表記)Lysimachia nummularia L.

改訂新版 世界大百科事典 「リシマキア」の意味・わかりやすい解説

リシマキア
Lysimachia nummularia L.

ヨーロッパ,アメリカ合衆国東部地方原産のサクラソウ科の多年草。ヨウシュコナスビともいう。石垣ロックガーデンにはわせて観賞する。寒さに強く,冬は露地でも霜よけの必要はない。茎は地をはい,四方に1年で60cmはのび,地に触れたところで発根し,地をおおう。葉は対生し,尖円形で径1.5cm。6~7月に各葉腋(ようえき)に鮮黄色の美しい合弁花を1花つける。花冠は星形に5深裂し,径約2cm。

 開花直後に親株から匍匐(ほふく)枝を切って地にふせれば,たやすく発根して繁殖する。植えつけには日当りと水はけの良い場所を選び,繁茂する余地をみて1株30cm平方をとる。鉢作りはつり鉢として四方に垂れ下がらせて開花させる。やせ地では油かすなどを与えるが,窒素過多で過湿になると開花はおもわしくない。

 オカトラノオLysimachia(英名loosestrife)は亜熱帯から温帯に広く分布し,100種以上もあるが,栽培されているのは数種にすぎない。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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