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露地 ろじ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

露地
ろじ

一般には屋根などのおおいのない地,地面,地上のこと。門内や庭先の道,家の間の狭い道。路地,露路,廬路とも書く。特に茶道では千利休茶庭を露地と呼んだ。「三界の火宅を出で露地に坐す」の仏語からとった呼称。山寺や深山の自然を写す心持で,待合や腰掛,雪隠 (せっちん) ,蹲踞 (つくばい) ,飛び石などを設ける。内と外の別がある露地では中潜 (なかくぐり) を設け,樹木は花ものを避け常磐木を主とする。茶会のとき,主 (あるじ) の迎えで客が順に露地草履露地下駄をはいて飛び石伝いに蹲踞に行き,手水を使い,茶室上がり口に進むことを露地入りという。

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デジタル大辞泉の解説

ろ‐じ〔‐ヂ|‐ぢ〕【露地/路地/露路】

(露地)屋根などがなく雨露がじかに当たる土地。「―栽培」
(路地・露路)建物と建物との間の狭い道。
(路地・露路)門内や庭内の通路。
(露地・路地)草庵式茶室に付属した庭。腰掛け石灯籠(いしどうろう)飛び石蹲踞(つくばい)などを配し、多くは外露地内露地とに分けられる。茶庭。
[補説]書名別項。→路地

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百科事典マイペディアの解説

露地【ろじ】

一般におおいのない地面,通路等をいうが,特に茶道で茶室に通ずる道および庭をさし,茶庭ともいう。飛石や蹲踞(つくばい),石組や植込みなどの配置は土地の広さと周囲の状況,設計者の好みなどにより種々に変化するが,千利休以来奥山の小道の深遠な情趣を表現するのが理想とされている。
→関連項目庭園

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家とインテリアの用語がわかる辞典の解説

ろじ【露地/露路】

➀屋根などのおおいがなく露出した地面。
➁建物と建物に挟まれた狭い通路。
➂茶室に付属して設ける庭。ふつう内露地と外露地からなり、飛び石つくばい石灯籠などを配置する。◇「茶庭(ちゃてい/ちゃにわ)」ともいう。また、特に草庵茶室に付属するものをいうこともある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

露地
ろじ

路地とも書き、「ろうじ」とも発音する。家と家との間に挟まれた細長い道、あるいは屋根のない土地のことなどをいう。都市においては路地を開通させることにより街区内部の空閑地の高密度な利用が図られてきた。一方、茶の湯における庭も露地(路地)とよばれる。山上宗二(やまのうえのそうじ)が伝える初期の茶室古図(紹鴎(じょうおう)四畳半図)には「脇(わき)ノ坪ノ内」と「面坪(おもてつぼ)ノ内」がついていた。後者は室内への採光や通風、「中立(なかだち)」のために必要な庭であり、前者は茶室への通路であった。露地は、茶の湯の環境を「市中の山居」といわれるような別天地に形成するための結果としての役割を負っている。そのため、庭園的な広がりをもつようになっても苑路(えんろ)であることを主体とし、「道すがら」を意味する「路次」に発することばでよばれる。苑路の途中には潜りの形式の門が反復して設けられ、飛石(とびいし)や延段(のべだん)によって躙口(にじりぐち)まで導かれる。樹間には石灯籠(いしどうろう)が低く据えられ、茶室の近くには蹲踞(つくばい)が据えられる。[日向 進]

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