リュツォーホルム湾(読み)リュツォーホルムわん(その他表記)Lützow-Holm Bay

改訂新版 世界大百科事典 「リュツォーホルム湾」の意味・わかりやすい解説

リュツォー・ホルム湾 (リュツォーホルムわん)
Lützow-Holm Bay

南極大陸の東経37.5°付近を中心に南緯70°まで南入する三角形の湾。昭和基地はこの湾の東岸宗谷海岸)にあり,西岸はプリンス・ハラルド海岸Prince Harald Coastを経てリーセル・ラルセン半島Riiser-Larsen Peninsulaが北へ延びる。湾の奥に白瀬氷河が注ぐ。湾内には多年性海氷があり,昭和基地への航行は困難が多い。1931年2月21日ノルウェー隊の水上機がこの湾を望見し,前年度隊の飛行士フィン・リュツォー・ホルムFinn Lützow-Holmの名にちなんでつけた。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のリュツォーホルム湾の言及

【南極】より

…一方,ウェッデル海西部には海氷が集積し夏でも航行は困難である。ベリングスハウゼン海,バレニー諸島南部,さらに昭和基地のあるリュツォー・ホルム湾西部などは多年性海氷が集積し,航行の困難な海域である。南極で見られる氷山は,棚氷の先端が分離した表面の平坦な卓状氷山と呼ばれるものが多い。…

※「リュツォーホルム湾」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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