法則の辞典 「リンデマンの融解公式」の解説 リンデマンの融解公式【Lindemann's equation of melting】 固体内の原子の熱振動の振幅が加熱によって増加し,その振幅が原子間隔 R0 に比例するある定数(δ)になったときに融解が起きるとした.いま〈u2〉を原子の一方向の成分 u の変位の二乗平均だとすると これをもとにデバイ温度*θ,平均原子量M,体積 V を導入すると〈u2〉は V2/3 に比例するので Tm=c′Mθ2V2/3 となる.これをリンデマンの融解公式という.δ は同族の物質についてはほぼ等しい値をとり,0.07~0.1程度である. 出典 朝倉書店法則の辞典について 情報