化学辞典 第2版 「リン酸触媒」の解説
リン酸触媒
リンサンショクバイ
phosphoric acid catalyst
リン酸の酸性にもとづく触媒作用を利用した触媒.通常,けいそう土などの担体につけて固体で使用され,固体リン酸触媒とよばれる.反応内容はオレフィンの重合,異性化,アルキル化,水和などである.オルトリン酸H3PO4より脱水の進んだ二リン酸(ピロリン酸)H4P2O7に相当する組成のときに活性が高く,さらに脱水してメタリン酸 (HPO3)n になると活性が低下する.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報