ルイア族(読み)ルイアぞく(その他表記)Luyia

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ルイア族」の意味・わかりやすい解説

ルイア族
ルイアぞく
Luyia

ケニア西部,エルゴン山からビクトリア湖畔にかけて居住するバンツー語系諸族総称ルヒア族カビロンド・バンツーとも呼ばれた。人口約 370万と推定される。ブクス族,ワンガ族,イスハ族,ティリキ族,マラゴリ族,ニャラ族など約 18のグループがあり,社会的慣習や宗教的観念なども少しずつ異なっている。また,言語のうえから,それらは北部,中部,東部,南部の4つに大別できる。社会組織は一定の領域をもった父系氏族を基礎とする。とうもろこしを主食にする農耕民であるが,牛,やぎ,羊を多く保有している。なおウガンダ側に住む,文化的,言語的に関係の深いギス族,サミア族など4グループもルイア族に含まれる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android