ギス族(読み)ギスぞく(英語表記)Gisu; Gishu

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ギス族」の意味・わかりやすい解説

ギス族
ギスぞく
Gisu; Gishu

ビクトリア湖の北東,ウガンダとケニアとの国境付近にあるエルゴン山の西斜面に居住するバンツー語系農耕民で,雑穀類,ソーガム,プランテンバナナを栽培する。人口は 100万をこえると推定される。小地域ではあるが人口密度はかなり高く,土地不足は古くから深刻な問題であった。出自相続父系をたどり,地域集団同士の関係が出自の特有の言語で表現される分節的リニージ体系をもつ。伝統的に中央集権化された政治形態をもたず,世襲ではない小出自集団の長が指導者であった。複雑な男子のイニシエーション儀礼が有名。

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