普及版 字通 の解説
6画
[字訓] かさねる・つちくれ
[説文解字]
[字形] 象形
土をかさねた形。〔説文〕十四下に「土(ばつど)を(あつ)めて牆壁(しやうへき)と爲す」とあり、とは鍬で掘り起こした土。それを重ねて崩れぬように積みあげる。野外の軍壁や民家の牆壁に、この種のものが多い。塁と同義とみてよい。
[訓義]
1. かさねる。
2. つちくれ、かさねたつちくれ。
3. 古文の。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 ア(カ)サナル/壘 カサナレリ・タタム・ソコ 〔字鏡集〕 カサナル・ツモル
[部首]
〔説文〕に・の二字を属し、〔玉〕ににかえて參(参)を収める。はの繁文。參の上部は飾(しんしよく)の形で、その飾のさまを「参差(しんし)」という。下部は人と彡(さん)。とは形象の異なる字である。
[声系]
・(るい)は会意の字とされるが、また亦声。糸にはといい、土にはという。
[語系]
・・(累)・liuiは同声。壘(塁)liuiは声義が近い。壘は軍壁、は大索、・は大小の別を示すものであるらしく、もと同系の語である。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報