ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ルカリス」の意味・わかりやすい解説
ルカリス
Loukaris, Kyrillos
[没]1638.6.27. ボスポラス海峡
カルバン派の改革の導入を試みたギリシア正教主教。イタリアで学び,ドイツとスイスでカルバン派の影響を受けた。 1592年カトリックとの合同に反対するためポーランドに派遣された。 1602年アレクサンドリア,20年コンスタンチノープル総大主教。カルバン派的改革推進のため,若い神学者を西ヨーロッパに派遣。その結果カルバン的な彼の著作が知られ論争を巻き起した (1672年のエルサレム教会会議はカルバン的教理を排斥) 。最後にはコサック扇動のかどでスルタンに殺された。
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