ルグバラ族(読み)ルグバラぞく(その他表記)Lugbara

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ルグバラ族」の意味・わかりやすい解説

ルグバラ族
ルグバラぞく
Lugbara

ウガンダ北西部とコンゴ民主共和国にまたがる地域に住むスーダン諸語を話す定住農耕民。人口は 100万以上と推定される。農耕のほかに採集狩猟も行なう。主作物は雑穀類,タバコ,キャッサバなどである。全体を統合する政治的統一はなく,明確な中央集権的権威も欠いている。一夫多妻婚が行なわれ,家畜婚資とする。地域集団は父系リニージの成員を核として成立している。リニージの長老には祖先崇拝に基づいた権威があり,祖霊は,成員の悪いふるまいに対する長老の怒りに呼応して,違反者やその家族を病気にする力があると信じられている。しかし長老の権威はきわめて不安定で,地域集団はしばしば分裂を繰り返す。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android