ルチンデ(その他表記)〈ドイツ〉Lucinde

デジタル大辞泉 「ルチンデ」の意味・読み・例文・類語

ルチンデ(〈ドイツ〉Lucinde)

シュレーゲル小説。1799年刊。著者自身の恋愛主題とした小説で、官能的描写などが物議をかもした。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のルチンデの言及

【シュレーゲル】より

…ポエジーに対するこのようなイロニーの介入は,現代文学,たとえばトーマス・マンやムージルらの表現方法にも影響を与えている。兄アウグスト・ウィルヘルム・シュレーゲルと共に編集・発行したロマン派の機関誌《アテネーウム》に掲載した彼の評論,断章,論文は,ロマン主義文学理論の包括的な表出であり,小説《ルチンデLucinde》(1799)はその実験的な試みであった。《ルチンデ》は既存の小説(ロマン)形式を解体させるアラベスク的様式によって,現代のアンチ・ロマンの先駆的作品となった。…

※「ルチンデ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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