普及版 字通 の解説
11画
[字訓] ねじる・くじく・ばち
[字形] 形声
声符は(戻)(れい)。は戸下に犬牲を埋めて呪禁とする意。その呪禁をむりに破ることをという。この字は古い字書にみえず、より分化した後起の字。梁の簡文帝の〔内人昼眠〕の詩に「(れつ)を插(さしはさ)みて琵琶を擧(あ)ぐ」とは、「ばち」のことをいう。唐・宋以後に用例のみえる字である。
[訓義]
1. ねじる、まげる。
2. くじく、おる、もとる。
3. ばち。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 モトル・バチ・クジル・クジク・ヘク〔立〕 イカラカス・モトル・クジル・モトロカス
[熟語]
眼▶・手▶・眥▶・柁▶・舵▶・転▶
[下接語]
挿・撥・面
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報