レオカレス(その他表記)Leōcharēs

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「レオカレス」の意味・わかりやすい解説

レオカレス
Leōcharēs

前350年頃にアテネで活躍した古代ギリシアの彫刻家。プリニウスによれば,ハリカルナッソスの墓廟マウソレイオンの西側のフリーズを担当し,マケドニアのフィリップ家の金と象牙の彫像群やデルフォイの『アレクサンドロス大王の獅子狩り』の青銅群像を制作したと伝えられる。バチカン美術館蔵の『ガニメード』の原作もレオカレスの作と考えられ,またアドルフ・フルトベングラーらによれば,『ベルベデーレのアポロン』(バチカン美術館)もレオカレスに帰されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android