ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「レピドキクリナ」の意味・わかりやすい解説 レピドキクリナLepidocyclina 原生生物界有孔虫門レピドキクリナ科の代表属。殻の外形は,双凸鏡状や一つの中央隆起部と周縁鍔(つば)からなるもの,周縁が褶曲したり鞍状になったり,放射状をしたりするものがある。内部構造は,核殻を中心にそれを同心円的に取り巻いて平円板状または放射状起伏をもつ中層房と,その両側に発達する側房からなる。柱状体はあるもの,ないものがみられる。核殻は 2房からなり,主としてその形態から 5~6亜属に分けられる。房と房の連絡は隔壁を貫くやや太い孔で行なわれる。側層房は数層重なっていて,その数は殻の中心が最も多く,周辺に向かって減少する。古第三紀始新世から新第三紀中新世の示準化石(→有孔虫類)。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by