コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

始新世 ししんせいEocene Epoch

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

始新世
ししんせい
Eocene Epoch

地質時代の年代区分の一つ。新生代古第三紀で 2番目に古い。1832年チャールズ・ライエルが命名。約 5600万年前から約 3390万年前の期間。貨幣石ヌムリテス)などの大型有孔虫類二枚貝類とともによい示準化石となっている。日本のこの時代の地層は太平洋側に地向斜性の堆積物として形成されたが,北九州や北海道では石炭層を含む内湾性ないし湖沼性の地層で代表される。ヨーロッパのアルプスでは地向斜が最終的段階になり,フリッシュ性の堆積物が厚く堆積した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル大辞泉の解説

ししん‐せい【始新世】

地質時代の区分の一。第三紀を5分した場合の2番目の時代。5500万年前から3800万年前まで。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

百科事典マイペディアの解説

始新世【ししんせい】

古第三紀を3分した場合の中期の地質時代名。5650万〜3540万年前。最初,ライエルによりパリ盆地,ロンドン盆地の第三系を模式として命名された。後に上部の一部と下部の一部は,それぞれ漸新世,暁新世に編入された。
→関連項目ウインタテリウム第三紀ヒラコテリウムブロントテリウムメソヒップス

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典 第2版の解説

ししんせい【始新世 Eocene】

地質時代の区分の一つ。新生代第三紀の古い方から2番目の小区分で,約5500万年前から3800万年前までの時代。原始的な哺乳類が大発展した時代で,ウマ類や長鼻類の祖型も出現した。世界的な海進期であり,気候が著しく温暖で,温帯林が現在の北極海周辺地域にまで広がり,北ヨーロッパや北海道などにも亜熱帯林が生育していた。しかし始新世の末期になると南極大陸上に氷河の形成が始まり,寒冷化のきざしが現れている。地質時代【鎮西 清高】

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

ししんせい【始新世】

地質時代の新生代古第三紀を三つに区分した場合の、真ん中の時期。約五五〇〇万年前から約三八〇〇万年前までの期間。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

始新世
ししんせい
Eocene

地質時代の時代区分の一つで、新生代の古第三紀を三つに分けたときの初めから2番目の時期。およそ5600万年前から3390万年前までの時代をいう。始新世に形成された地層を始新統という。気候は現在よりも著しく温暖で、高海面期にあたる。動物界の哺乳(ほにゅう)類ではウマやゾウの祖先型が出現し、大形のものも現れた。しかし、現在と共通する動物の種はまだきわめて少ない。植物界ではカエデ、ブナ、ヤシなどが増加した。[山口寿之]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内の始新世の言及

【古第三紀】より

…この時代は大型有孔虫のヌンムライト(貨幣石)の化石が多いため,フランスなどでは貨幣石紀とよぶ。古第三紀は古いほうから,暁新世,始新世,漸新世に三分され,暁新世と始新世の境界は5500万年前,始新世と漸新世の境界は3800万年前とされる。古第三紀は原始哺乳類の時代で,現在みられる哺乳類の多くのグループの祖先型が出現した。…

※「始新世」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

始新世の関連キーワードワナピティ・クレーター北極地第三紀植物群ピレネー[山脈]ディスコキクリナアペニノ[山脈]ファッシオリテスチタノテリウムロンドン粘土層タマウキガイエオヒップスバルバドス土ディアトリマハントケニナベレムナイトカイルラセランボウルヒオドン科アミノドン新世界ザルロピオドン

今日のキーワード

いい夫婦の日

11月22日。通商産業省(現経済産業省)が制定。パートナーへの感謝の意を示し、絆を深める。...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

始新世の関連情報