翻訳|Eocene
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地質時代の区分の一つ。新生代第三紀の古い方から2番目の小区分で,約5500万年前から3800万年前までの時代。原始的な哺乳類が大発展した時代で,ウマ類や長鼻類の祖型も出現した。世界的な海進期であり,気候が著しく温暖で,温帯林が現在の北極海周辺地域にまで広がり,北ヨーロッパや北海道などにも亜熱帯林が生育していた。しかし始新世の末期になると南極大陸上に氷河の形成が始まり,寒冷化のきざしが現れている。
→地質時代
執筆者:鎮西 清高
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…この時代は大型有孔虫のヌンムライト(貨幣石)の化石が多いため,フランスなどでは貨幣石紀とよぶ。古第三紀は古いほうから,暁新世,始新世,漸新世に三分され,暁新世と始新世の境界は5500万年前,始新世と漸新世の境界は3800万年前とされる。古第三紀は原始哺乳類の時代で,現在みられる哺乳類の多くのグループの祖先型が出現した。…
※「始新世」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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