レモングラス油(読み)れもんぐらすゆ(その他表記)lemongrass oil

日本大百科全書(ニッポニカ) 「レモングラス油」の意味・わかりやすい解説

レモングラス油
れもんぐらすゆ
lemongrass oil

イネ科の植物レモングラスの葉を水蒸気蒸留すると収油率0.2~0.4%で得られる精油。東インド型(インド西南のトラパンコール、コーチ地方産)および西インド型(アジア、アメリカ、アフリカの亜熱帯地方産)がある。その主成分シトラールである。この精油はシトラール原料として重要である。シトラールはレモン系食品香料調合香料に用いられるが、β‐ヨノンビタミンAおよびビタミンEの原料として重要である。

[佐藤菊正]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

栄養・生化学辞典 「レモングラス油」の解説

レモングラス油

 レモングラスすなわち[Cymbopogon flexuosus]および [C. citratus]の葉を水蒸気蒸留して得る精油で,主に香料として用いる.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のレモングラス油の言及

【レモングラス】より

…全草にレモンのような芳香を発する精油を含み,熱帯や亜熱帯地域で香料用に栽培される。茎と葉を刈り取ってそれから抽出するレモングラス油は50~80%のシトラールを含有する。また,葉をスープやカレーの芳香づけにも用いる。…

※「レモングラス油」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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