日本大百科全書(ニッポニカ) 「調合香料」の意味・わかりやすい解説
調合香料
ちょうごうこうりょう
perfume
fragrance
少なくとも数種、高級なものは数十種の天然および合成香料が配合された香料。調合香料は用途によって香粧品用香料と食品香料とに大別されるが、普通は調合香料といえば香粧品用をいう。香料を配合するということは、天然および合成香料を素材として目的の花の香気、または創造的、幻想的な香気をつくりだす芸術的な仕事である。調合香料の組立ては、ベース、調和剤、変調剤、保留剤の4種の香料を適当に組み合わせ、さらに熟成させて製品とする。調合香料の用途は香粧品、歯磨き、せっけん、洗剤などのほか、医薬品、溶剤、殺虫剤、防臭剤、塗料、印刷インキなど広範囲に及んでいる。
[佐藤菊正]