大学事典 「レリダ大学」の解説
レリダ大学[スペイン]
レリダだいがく
スペイン北東部カタルーニャ自治州のレリダ(カタルーニャ語名はリェイダLleida)にある公立大学。1300年に司教座付属学校としてジャウマ2世アラゴン王によって設立され,アラゴン王国最初の大学となった。レリダには当時,アラゴン王国全域から学生が集まり,学生街が形成された。初期には法学をはじめ神学,哲学,薬学が教授された。18世紀スペイン継承戦争後,スペインにブルボン朝が誕生。反ブルボン王朝の立場にあったカタルーニャは戦いに敗れ,新体制の下に新しいモデルの大学を導入するにあたり,1717年レリダの東約70㎞にあるセルベラ(Cervera)にバルセロナ大学とともに移転,レリダ大学の名は一時消滅する。19世紀にレリダに現在の大学につながる師範学校が設立される。1991年,カタルーニャ議会でレリダ大学の設立に関する法律が承認され,再び大学として開学した。
著者: 安藤万奈
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報