レリーフ・マップ(読み)れりーふまっぷ(英語表記)relief map

翻訳|relief map

日本大百科全書(ニッポニカ) 「レリーフ・マップ」の意味・わかりやすい解説

レリーフ・マップ
れりーふまっぷ
relief map

地表面の起伏を立体的に表した特殊な地図立体地図ともいう。土地の起伏の特徴を写実的に把握することができる。地形模型の母型を基に、プラスチック板を成型する方法でつくられるようプラスチック板にあらかじめ耐熱性インキで地図を印刷し、母型には真空吸着のための空気抜きの小孔(こあな)を適当にあけておき、真空成型機で加熱、吸着、冷却する。レリーフ・マップでは、垂直縮尺が水平縮尺に対して3倍程度誇張されるのが普通である。地形の情報を数値化して磁気テープなどに入力しておき、コンピュータを使って立体地図を作成することも可能である。手工的には、等高線(計曲線)に沿って切り抜いたボール紙(板紙)を重ねるなどの方法がある。

[五條英司]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のレリーフ・マップの言及

【地図】より

…もっとも地図という用語は明治初期以降の用語であって,江戸時代には絵図(えず)と呼ばれていた。また地球表面だけでなく,月の表面を描いた月面図,あるいは地球を球面のまま模型にした地球儀などがあり,さらにまた地球の凹凸をやや誇張して立体的に表したレリーフマップ(立体地図),地表を斜め上から俯瞰した形で描画した鳥瞰図などもあり,これらも広義には地図の応用ないし変形と考えることもできる。しかしここでは冒頭に定義したように,地球表面を平面(主として紙)上に縮小して描いた地図について説明する。…

※「レリーフ・マップ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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