日本大百科全書(ニッポニカ) 「レリーフ・マップ」の意味・わかりやすい解説
レリーフ・マップ
れりーふまっぷ
relief map
地表面の起伏を立体的に表した特殊な地図。立体地図ともいう。土地の起伏の特徴を写実的に把握することができる。地形模型の母型を基に、プラスチック板を成型する方法でつくられるようプラスチック板にあらかじめ耐熱性のインキで地図を印刷し、母型には真空吸着のための空気抜きの小孔(こあな)を適当にあけておき、真空成型機で加熱、吸着、冷却する。レリーフ・マップでは、垂直縮尺が水平縮尺に対して3倍程度誇張されるのが普通である。地形の情報を数値化して磁気テープなどに入力しておき、コンピュータを使って立体地図を作成することも可能である。手工的には、等高線(計曲線)に沿って切り抜いたボール紙(板紙)を重ねるなどの方法がある。
[五條英司]