ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「レルマ川」の意味・わかりやすい解説 レルマ川レルマがわRío Lerma メキシコ中部を流れる川。メキシコ高原南部,メキシコ市の南西約 50kmの地点に源を発しメキシコ州を北西流,ミチョアカン州北東隅を経てグアナフアト州に入り,曲流しながら同州を北西流,南西流したのち,ミチョアカン州北西境をなしながら西流し,チャパラ湖に注ぐ。同湖からサンチアゴ川が流出し,北西に流れ,グランデデサンチアゴ川となって太平洋に注ぐが,この川をレルマ川の延長とみなす場合もある。チャパラ湖まで全長約 560km,同湖から太平洋まで約 440kmで,支流が多いため両川を合せるとメキシコ最大の水系となる。航行できないが,河水は水力発電や灌漑用に広く利用され,河谷は肥沃で,特にグアナフアト州を中心としたバヒオと呼ばれる流域盆地はメキシコ有数の農業地帯となっている。また主流,支流の沿岸には多数の大都市が立地,河谷を幹線鉄道,道路が通る。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by