改訂新版 世界大百科事典 「ロクソラン」の意味・わかりやすい解説 ロクソランRoxolan生没年:1502-61 オスマン帝国のスルタン,スレイマン1世の妃。セリム2世の母。別名ヒュルレムHürrem。生没年は一説では1500-58ともいう。捕虜となってイスタンブールのトプカプ宮殿入りしたスラブ系女性。美貌で音楽に堪能,人心をとらえるのが巧みで,スルタンの寵をほしいままにし,ハレム勢力の中心人物となった。性格は狡猾,気性の激しい神経質な女性で,政治介入によりオスマン帝国衰退の遠因をつくった。墓はイスタンブールのスレイマニエ・モスク境内にある。執筆者:三橋 冨治男 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by