ロルテ(その他表記)Lortet
Lorthet

改訂新版 世界大百科事典 「ロルテ」の意味・わかりやすい解説

ロルテ
Lortet
Lorthet

フランス南西部,オート・ピレネーHautes-Pyrénées県の村。人口約200。旧石器時代遺跡があり,1873年にピエットE.Pietteが発掘を行った。多くの動産美術が出土し,とくに重要なのは,3頭のトナカイと4尾のサケのような魚を線刻した指揮棒(呪術用具)である。トナカイの脚の運びは,高速度写真のような的確な瞬間描写を見せ,トナカイの脚の間の魚は,いずれもその口がトナカイの陰部に向かっている。魚はしばしば男根と同一視されるため,この図はなんらかの呪術的意味を有するものと考えられる。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 重信 木村

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む