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動産美術 どうさんびじゅつ art mobilier[フランス]

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世界大百科事典 第2版の解説

どうさんびじゅつ【動産美術 art mobilier[フランス]】

後期旧石器時代につくられた石,骨,角,テラコッタ製の小美術(マイナーアート)をいう。洞窟壁画や岩陰浮彫と異なり,独立し持ち運びができるためこう称される。動産美術は二つに大別される。一つは丸彫の女性裸像や動物像で,材料は石,骨,象牙およびテラコッタである。ほかは骨,角,石にほどこされた浮彫,刻画,彩画で,そのなかには投槍器,銛(もり),指揮棒などの狩猟用具や呪術用具が含まれている。 女性裸像は,西はピレネー山中から中部ヨーロッパ東ヨーロッパをへて,東はシベリアまで広く分布し,いずれも乳房,腹部,臀部が著しく強調されている。

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世界大百科事典内の動産美術の言及

【先史美術】より

…(3)独立した石や骨・角や土でつくられた丸彫や,骨や石や各種の工作品などに施された彩画,刻画,浮彫。持運びができることから動産美術と称される。これら3種の美術の遺跡は西ヨーロッパから中欧・東欧を経て,シベリアのバイカル湖付近に至る広大な地域に分布するが,とくに遺跡が集中しているのが南フランスと北スペインのカンタブリア地方であるため,ヨーロッパの後期旧石器時代美術はフランコ・カンタブリア美術とも呼ばれる。…

【フランコ・カンタブリア美術】より

…著名な洞窟にエブーやル・シャボがある。 動産美術が出土する遺跡は,洞窟壁画や岩陰浮彫よりも広い地域に分布し,フランス南西部とスペイン北部を中心に,中部ヨーロッパから東ヨーロッパにまで及んでいる。 洞窟彩画・刻画の主題は牛,馬,バイソン,シカ,ヤギなどの野生の動物で,人物はきわめてまれである。…

※「動産美術」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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