ロル族(読み)ロルぞく(その他表記)Lor

改訂新版 世界大百科事典 「ロル族」の意味・わかりやすい解説

ロル族 (ロルぞく)
Lor

イラン南西部に遊牧する部族言語クルド語に近いイラン系のロル方言。サファビー朝のときまで有力な大政治集団で,ホルシーディー朝(1155-17世紀初め)をつくっていた。しかし,その後,デズ川を境に2派に分裂し,川の北にいた集団は〈小ロル〉と呼ばれ,南にいた集団は〈大ロル〉と称されたが,のちにバフティヤーリー族,クーフギールーエKūhgīlūyeh族を名のった。さらに19世紀後半,〈小ロル〉がカビール山脈,キャルハ川を境に東西に分裂し,今日,ロル族というのは東側の俗に〈ピーシュクーフPīshkūh〉地域の遊牧民のことをいう。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 坂本

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む