ローランドゴリラ(その他表記)lowland gorilla

翻訳|lowland gorilla

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ローランドゴリラ」の意味・わかりやすい解説

ローランドゴリラ
lowland gorilla

霊長目ヒト科。ニシローランドゴリラ Gorilla gorilla gorilla とヒガシローランドゴリラ G. g. graueriがある。類人猿中最大で,雄の頭胴長 1.7m,胸囲 1.5mで,大きいものでは体重 200kgに達する。雄の成獣は背中の毛が白くなるため,シルバーバックと呼ぶ。耳は小さいが,足の親指は大きい。低地の森林に 10頭内外の群れで生活し,たけのこ,バナナの茎など繊維質の多い植物を食物とする。また,果実やアリなどの昆虫も採食する。知能が高く,興奮したときにはドラミング (胸や腹をたたく動作) をする。繁殖については野生での観察例が不足しており,不明な点が多い。西アフリカの低地の熱帯雨林に分布する。ナイジェリアカメルーン,コンゴ共和国にニシローランドゴリラが,コンゴ民主共和国にヒガシローランドゴリラが生息する。世界の動物園で飼育されているのはほとんどがニシローランドゴリラである。近縁の亜種に,さらに大型のマウンテンゴリラG. g. beringeiがいる。

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世界大百科事典(旧版)内のローランドゴリラの言及

【ゴリラ】より

…アフリカの大型類人猿3種のうちの一つで,現生の霊長類の中では最大である。2亜種があり,一方はニジェール川とザイール川にはさまれた熱帯降雨林に生息するローランドゴリラ(テイチゴリラ)G.g.gorilla(イラスト),もう一方はキブ湖の東西の高地に生息するマウンテンゴリラ(ヤマゴリラ)G.g.beringei(イラスト)であるが,後者のキブ湖西部に分布するものをもう一つの亜種として区別すべきだという意見もある。ゴリラの雄と雌の間にはきわめて顕著な性差があり,雄の体重は150~200kgであるが,雌は雄の約半分で70~120kgである。…

※「ローランドゴリラ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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