親指(読み)オヤユビ

デジタル大辞泉の解説

おや‐ゆび【親指】

手足の指で、いちばん太い指。拇指(ぼし)。拇趾(ぼし)。
1で表し示すところから》俗に、亭主・親方・主人などのこと。
「―は御不在で?」〈木下尚江良人の自白

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精選版 日本国語大辞典の解説

おや‐ゆび【親指】

〘名〙
① 手足の指で、甲の側から見て最も内側に位置し、最も太い指。拇指(ぼし)。おおゆび。おゆび。
※俳諧・小町踊(1665)春「えとを先づくる親ゆひよ年の春〈親十〉」
② (親指で表わすところから) 主人、亭主、親方、旦那、また、頭立つ者などをいう。
※雑俳・柳多留拾遺(1801)巻一四上「親ゆびの次にうる雲小むらさき」
[語誌](1)古くはオホオヨビ。一二世紀頃にオホユビとなり、近世まで親指の呼称の中心的なものとして使用されている。
(2)オヤユビは元祿時代頃(一六八八‐一七〇四)から例が見えるが、オホユビの勢力も依然強く、節用集類でもオホユビの訓のものが多い。「書言字考節用集」では、「拇」に対し右に「オホユビ」、左に「オヤユビ」と訓を付している。おそらく、当時としてはオホユビを正しいとする意識があったのであろう。明治になって、オヤユビがオホユビを圧倒する。

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世界大百科事典内の親指の言及

【関節】より

…手のひらの屈曲(前方へ曲げる)・伸展(後ろへ反らす),および内転(手のひらを小指側へ倒す)・外転(同じく母指側へ倒す)を行い,この4方向の運動を順をおって続けると,描円(分まわし)ができる。
[母指の手根中手関節]
 母指(親指)は他の指に比べてひじょうによく動く。その原因がこの手根中手関節の動きによる。…

【手】より

…両者合わせて軽くへこんだ皿状をなし,その凹面(前面)を〈手掌(しゆしよう)palm〉〈手のひら〉または〈たなごころ〉といい,凸面を〈手背back of the hand〉または〈手の甲〉という。指は5本あって,これを橈骨の側から尺骨の側へ順次に〈第1指,母指,親指〉〈第2指,示指,人差指〉〈第3指,中指(ちゆうし∥なかゆび)〉〈第4指,薬指(やくし∥くすりゆび)〉〈第5指,小指(しようし∥こゆび)〉と呼ぶ。母指は2節からなり,太くて短く,手根中手関節が多軸性に動く。…

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