改訂新版 世界大百科事典 「ワイラカイト」の意味・わかりやすい解説 ワイラカイトwairakite ワイラケ沸石ともいう。Ca型の方沸石。化学成分CaAl2Si4O12・2H2O。方沸石との間には広範囲の固溶体関係があるが,一部に不連続の部分も存在する。単斜晶系に属し,偽八面体の外形を示すが塊状となる場合も多い。比重2.56,モース硬度5.5~6。ガラス光沢。ニュージーランドのワイラケ地熱地帯より発見され,その名がつけられた沸石である。日本各地の地熱地帯,熱水変質岩,熱水鉱床にも産出する。執筆者:湊 秀雄 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by