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方沸石 ほうふっせき analcime; analcite

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

方沸石
ほうふっせき
analcime; analcite

等軸晶系の鉱物。 NaAlSi2O6・H2O 。比重 2.24~2.29,硬度 5.5。準沸石群に含まれる。ナトリウムの一部はカルシウムカリウムによって置換され,水の含量も変化する。火山岩中の気孔などに産出するほか,熱水変質作用を受けた凝灰岩中などにも産出する。

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世界大百科事典 第2版の解説

ほうふっせき【方沸石 analcime】

等軸晶系の外形を示す沸石(正確には準沸石)の一種。化学成分はNaAlSi2O6・H2O。比重2.24~2.29,モース硬度5。無色,白色,淡紅色,淡青緑色,灰色を示し,等軸晶系に属する粒状結晶を示すか,または塊状となる。また双晶を形成することも多い。ガラス光沢貝殻状断口を示す。塩酸により処理をすれば分解して膠(にかわ)状となる。他の沸石類と伴って変質した安山岩玄武岩などの空隙中に美しい結晶として産出するが,また酸性凝灰岩の火山ガラスを置換して生成することもある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

方沸石
ほうふっせき
analcime

沸石の一種。普通、偏菱(りょう)二十四面体あるいはそれに六面体が加わった結晶形を示すが、塊状のこともある。ワイラケイ沸石とは肉眼的に区別できないが、石英と共存している場合にはたいていワイラケイ沸石である。塩基性火山岩や凝灰岩の空隙(くうげき)にソーダ沸石、トムソン沸石、魚眼石などと産する。また、超塩基性岩に伴う塩基性火成岩中に脈をなし、ぶどう石、ソーダ沸石、トムソン沸石などと共生する。また、沸石岩を構成したり、それを切る脈中にも産する。ほかに、化石を交代したり、スカルン中に脈をなしたり、霞(かすみ)石閃長(せんちょう)岩ペグマタイト中に巨晶を産したりする。熱や摩擦を加えたときの電気的性質が弱いので、英名は、弱いという意味のギリシア語に由来する。[松原 聰]

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