コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

熱水鉱床 ねっすいこうしょう hydrothermal deposit

6件 の用語解説(熱水鉱床の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

熱水鉱床
ねっすいこうしょう
hydrothermal deposit

地下の火成活動がもたらす揮発性成分に富む高温の熱水溶液が,岩石の空隙内に沈殿した鉱床,あるいは母岩の一部を交代して生成した鉱床。金,銀,銅,鉛,亜鉛,水銀,その他重要金属鉱石がこの熱水鉱床より産出する例が多い。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

ねっすい‐こうしょう〔‐クワウシヤウ〕【熱水鉱床】

火成鉱床の一。高温の熱水溶液が岩石の割れ目に入り、沈殿または交代作用によって生じた鉱床。金・銀・銅・鉛や、ガリウムゲルマニウムなどのレアメタル希少金属)を豊富に含むことから、調査・開発が行われている。→海底熱水鉱床

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

熱水鉱床【ねっすいこうしょう】

熱水作用で形成された鉱床。もとになった熱水溶液の温度,生成の位置などによって深熱水性(400〜300℃),中熱水性(300〜200℃),浅熱水性(200〜100℃),遠熱水性(100℃以下)などに区分された。
→関連項目火成鉱床交代作用

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

世界大百科事典 第2版の解説

ねっすいこうしょう【熱水鉱床 hydrothermal ore deposit】

熱水と総称される地殻内の高温水溶液により形成される鉱床。地殻内にはさまざまな起源をもつ高温水溶液が存在し(鉱化流体),熱水作用とよばれるさまざまな地質現象を起こす。既存の岩石と反応し,これに変質作用を与えたり(熱水変質作用),岩石を溶解して交代作用を起こしたり,溶解している金属種を沈殿して熱水鉱床をつくるなどがそれである。熱水はマグマ活動により発生すると考えられており,熱水鉱床は正マグマ鉱床とともに火成鉱床の代表といえる。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

ねっすいこうしょう【熱水鉱床】

熱水から鉱物が晶出沈殿したり、熱水とまわりの岩石との化学反応により新しい鉱物が生成したりしてできた鉱床。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

熱水鉱床
ねっすいこうしょう
hydrothermal deposit

火成鉱床の一種で、熱水とよばれる地下の高温の水溶液により形成される鉱床。熱水性鉱床ともいう。通常のマグマは、多い場合には数(重量)%程度の揮発性成分(水や炭酸ガスハロゲンガスなど)を溶解しているが、マグマが冷却し固結してできる火成岩は、あまり揮発性成分を含むことができない。このためマグマの冷却・固結に伴って大量の揮発性物質が熱とともに放出される。それらは水を主とする流体(熱水)となり、種々の金属、非金属元素を溶解し、地表に向かって移動、冷却するにしたがって有用鉱物を沈殿させて熱水鉱床を形成する。熱水を構成している水素と酸素の同位体についての研究が進み、熱水はかならずしもマグマから放出されたものばかりではなく、地下深く入り込んだ地表水や、堆積(たいせき)物から絞り出された水などが、マグマ活動により暖められたものもあることがわかってきた。このような熱水も、マグマから放出される熱水とともに、熱水鉱床の形成に重要な役割を果たしていると考えられる。
 熱水鉱床には、錫(すず)、タングステン、モリブデン、銅、亜鉛、鉛、金、銀、マンガン、アンチモン、ビスマス、水銀、ウラン、蛍石(ほたるいし)(主成分はフッ化カルシウム、用途は製鉄が主で、ほかにガラス工業用の精錬原料)など多様な金属や非金属を含む鉱物が沈殿する。地下では鉱脈鉱床、鉱染鉱床、交代鉱床などになるが、熱水が海底面上にあふれ出ると黒鉱鉱床のような塊状鉱床となるなど形態もさまざまで、規模も大小の変化に富む。金属資源としてもっとも重要なタイプの一つ。[島崎英彦]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

熱水鉱床の関連キーワード水溶液熱水熱水変質熱水溶液遠熱水鉱床溶食表面熱水変質作用地殻内変成作用明礬石化作用熱水交代作用

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone

熱水鉱床の関連情報