ワサビ漬(読み)ワサビづけ

百科事典マイペディア 「ワサビ漬」の意味・わかりやすい解説

ワサビ漬【ワサビづけ】

ワサビの根や茎を刻み酒粕(さけかす)に漬けたもの。原料を刻んで塩もみして後,水洗いし,塩分灰汁(あく)を除き,みりん,砂糖等を加えた酒粕に漬ける。静岡県長野県のものが知られる。→漬物
→関連項目粕(糟)漬

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内のワサビ漬の言及

【かす漬(粕漬∥糟漬)】より

…酒かす,または,みりんかすに野菜,魚介類その他を漬けこんだもの。ウリ類,ワサビ,守口ダイコン,クジラの軟骨を漬けたものは,それぞれ奈良漬,ワサビ漬,守口漬,松浦(まつら)漬と呼ばれる。古くから行われていたもので,《延喜式》にはウリ,トウガン,ナス,カブなどの名が見られる。…

【漬物】より

…長野県ではカブの1変種であるノザワナの塩漬やヤマゴボウのみそ漬が知られる。太平洋側では静岡県のワサビ漬,愛知県の守口漬,岐阜県には品(しな)漬がある。ワサビ漬はワサビの根や葉柄を刻んで酒かすと練り合わせたもので,酒かすもそのまま食べるところが一般のかす漬と異なっている。…

【ワサビ(山葵)】より

…ミズワサビ,サワワサビともいい,全国各地の谷間に自生する。また,渓流に造成されたワサビ田に栽培され,香辛料として,またワサビ漬の原料として利用されている。葉は根茎上に数葉をロゼット状につける。…

※「ワサビ漬」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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