ワタムシ(読み)わたむし

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ワタムシ」の意味・わかりやすい解説

ワタムシ
わたむし / 綿虫

昆虫綱半翅(はんし)目同翅亜目アブラムシ上科Aphidoideaに属する昆虫のうち、有翅型で体表に白色のろう質物を分泌するものをいう。飛翔(ひしょう)時、白い綿くずが空中に浮いて飛んでいるようにみえるのでこの名がある。有翅虫の出現期は種によって異なり、リンゴワタムシなどは晩秋に現れ、降雪に似ていることからユキムシ雪虫)ともいわれる。

[林 正美]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のワタムシの言及

【トドノネオオワタムシ】より

…半翅目タマワタムシ科の昆虫。極東から東南アジアに分布するアブラムシで,体長4~5mm,腹部は白色綿状の分泌物に包まれ,その他の部分は暗灰色に見える。…

※「ワタムシ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む