ワルチャンド(読み)わるちゃんど(その他表記)Walchand Hirachand

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ワルチャンド」の意味・わかりやすい解説

ワルチャンド
わるちゃんど
Walchand Hirachand
(1882―1953)

インドのワルチャンド財閥の創始者。グジャラートのジャイナ教徒の家に生まれ、大学を中退して実業界に入る。土建業から始め、1920年タタ建設の経営担当重役に就任。10年後にこの会社を接収、プレミア建設と改称して関連事業多角化のための中核会社とする。「なぜインド海運は発展しないのか」という彼自身の論文で、インド人の手になる海運業の発展の必要性を力説、19年シンディア海運会社を設立した。また32年には製糖業進出、40年にはマイソール州政府との共同出資でヒンドスタン航空を設立。さらに44年にはプレミア自動車会社を設立した。

[三上敦史]

『三上敦史著『ワルチャンド財閥の形成過程』(秀村選三・作道洋太郎他編『近代経済の歴史的基盤』所収・1977・ミネルヴァ書房)』

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