わわらば

精選版 日本国語大辞典 「わわらば」の意味・読み・例文・類語

わわらば

  1. 品詞・語義未詳。「万葉‐一六一八」の「玉に貫き消たず賜(たば)らむ秋萩の末(うれ)和久良葉に置ける白露」の「和久良葉(わくらば)」は諸本「和々良葉」とあって、多く「わわらば」と訓むが、諸説ある。
  2. ( 1 )たわむ意の動詞「ををる」の母音交替形「わわる」から転成した語で、たわむばかりのさまの意の形容動詞(または「わわらばに」で副詞)とする。
  3. ( 2 )原文を「和久良葉」の誤写と解して「わくらば」と訓み、「わくらばに」で、とりわけて、格別にの意の副詞とする。
  4. ( 3 )「わわら」を動詞「わわく」と同根と見て、破れほつれた葉の意の名詞とする。
  5. ( 4 )形容詞「わわし」と関連づけて、乱れた葉の意の名詞とする、など。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android