アイヌ絵集成(読み)アイヌえしゆうせい

日本歴史地名大系 「アイヌ絵集成」の解説

アイヌ絵集成
アイヌえしゆうせい

二冊 高倉新一郎編 番町書房 昭和四八年刊

解説 江戸時代に蝦夷島を訪れてアイヌの風俗・習慣・生活などを描いた和人による絵は「アイヌ絵」とよばれている。本書はそれらのうちもっともよく知られている七種のアイヌ絵の画集を選んで、大型のカラー印刷によって複製したものである。収録されている画集は、「夷酋列像」(蠣崎波響)、「蝦夷風俗十二ヶ月屏風」(平沢屏山)、蝦夷国俗絵図(伝小玉貞良)、「蝦夷島奇観」(秦檍麿)、「北夷分界余話」(間宮林蔵・村上貞助)、「アイヌ風俗絵巻」(西川北洋)、「蝦夷紀行図譜」(谷元旦)で、それに「夷酋列像粉本」(蠣崎波響)が付加されている。それぞれの画集の複製は、原本もしくは善本によっている。「解説巻」の執筆者は高倉新一郎・越崎宗一・更科源蔵・北尾義一・桜井清彦らの専門家で、巻末には収録全図版の解説がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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