世界大百科事典 第2版 「アッセマニ」の意味・わかりやすい解説
アッセマニ【Joseph Simonius Assemani】
マロン派司祭,東洋学の開拓者。シリアのトリポリ出身,ローマのマロン派神学校を卒業。バチカン図書館につとめ,東方から多数の写本を集めた。1736年には教皇の使節としてマロン派主教会議に出席,ローマ教会との合同をとり決めさせた。主著《東方文庫》4巻(1719‐28)はシリア語文書の集成。甥で同姓のステファヌス・エウォディウス・アッセマニStephanus Evodius A.(1711‐82)も東洋学者として著名。
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