アバンティ(その他表記)Avanti

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アバンティ」の意味・わかりやすい解説

アバンティ
Avanti

古代インドの王国名,地方名。現マディヤプラデーシュ州の西部にあたり,中心都市はウッジャイニー (ウッジェーニー) 。ガンジス川流域から南方デカン高原西方のアラビア海沿岸に向う交通路の中央に位置し,早くより政治経済,文化上の重要地域であった。ブッダ時代 (前6~5世紀) に,マガダ国などと並ぶ五大王国の一つがこの地で栄え,その後も大小の王国の根拠地となった。

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世界大百科事典(旧版)内のアバンティの言及

【十六大国】より

…大国とはマハージャナパダmahājanapadaの訳で,マハーは〈大きい〉,ジャナパダは〈人間の居住地〉を意味する。国名は経典によって若干の相違があるが,パーリ語原始仏教経典によれば,アンガAṅga,マガダ,カーシーKāsī(カーシKāsi),コーサラ(国),バッジVajji,マッラ,チェーティCeti,バンサVaṃsa,クルパンチャーラ,マッチャMaccha,スーラセーナSūrasena,アッサカAssaka,アバンティAvanti,ガンダーラGandhāra,カンボージャKambojaである。ガンガー(ガンジス)川流域諸国が大部分を占めたが,ガンダーラ,カンボージャなどの西北辺境地域,デカン西部のアッサカなどの国々も含まれている。…

【ネンニ】より

…15年ムッソリーニとともに第1次世界大戦へのイタリア参戦を支持し,大戦後もファシズム運動に参加した。しかしその反労働者政策をみて反ファシズムに転じ,21年社会党に入党し,機関紙《アバンティ!》を指導(1923‐25)。自治的,プラグマティックな社会主義を目ざしロッセリと協力,反ファシズム地下活動を継続した。…

【ポポロ・ディタリア】より

…イタリアの政治新聞。参戦論に転向して社会主義紙《アバンティAvanti》の主筆を追われたムッソリーニが1914年ミラノで創刊した。19年ムッソリーニがファシスタ党を結成するに及び,その機関紙となる。ムッソリーニの権力掌握後は,イタリアの〈公〉的意見,見解を代表する新聞として勢威を振るった。25年,そのローマ版として《ポポロ・ディ・ローマPopolo di Roma》を出す。ムッソリーニの失脚,党の解体とともに消滅した。…

※「アバンティ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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