ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アルバニア人」の意味・わかりやすい解説
アルバニア人
アルバニアじん
Albanian
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翻訳|Albanian
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…西部地域を中心に,鉄,銅,鉛,石炭などの鉱産資源も豊富である。
[歴史]
この地方は近代に至るまでアゼルバイジャンと呼ばれたことはなく,古代にはアルバニア人の国家(カフカス・アルバニア王国)がクラ川より北の地域にあった。中世には,クラ川以北のシルバン,クラ,アラス両川に挟まれたアラン,カスピ海岸のムガンがそれぞれ別個の地方と考えられていた。…
…一般の山地の植生の極盛相は森林であり,カシ,クマシデ,ブナ,マツなどが多く,標高1500~1800mの高原地帯は草原で夏の放牧に利用される。
【住民】
住民の97%は古代イリュリア人の末裔とされるアルバニア人で,少数民族としてはギリシア人,スラブ系のマケドニア人がいる。また国外では,セルビアのコソボ自治州にも125万人のアルバニア人が住み,マケドニアに住む40万人,ギリシア,トルコ,イタリア南部のアルバニア人を加えると総数は500万人に達する。…
…ルーマニア人のラテン的性格については中世の年代記作者も言及しているが,自分たちが先住民族でありかつラテンの血を引くという意識が,民族運動の高揚と同時にますます強調され,それがルーマニア人のアイデンティティの特徴をなしている。ギリシア語ともラテン語とも系統の異なる言語をもつアルバニア人の場合も,初めて〈アルバノイAlbanoi〉という名が史料に現れる11世紀以前にその民族と言語が形成されたといわれているが,彼らの場合は古代イリュリア人の子孫であるという意識がその特徴をなしている。これらの例のほかに,さらに南スラブ人の場合が加わるのであるが,バルカン諸民族のアイデンティティ問題を複雑にしているもう一つの要因は,言語,エスニシティ,宗教,文化の対応関係が交錯していることである。…
※「アルバニア人」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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