朝日日本歴史人物事典 「アルヴァレス」の解説
アルヴァレス
ヨーロッパ人最初の日本見聞記執筆者。ポルトガル人商人兼船長。東アジア中心に貿易に従事。天文15(1546)年春か夏に来日,その秋ごろアンジローをマラッカに導き,翌16年10月25日(1547.12.7)ザビエルに紹介する。日本布教の将来性をザビエルに説き,彼の求めにより「日本情報(報告)」を作成して日本開教に強い影響を与える。同年アンジローをマラッカからゴアに伴い,その後も中国貿易に従事した。1552年,マカオ沖の上川島で中国本土への布教をめざすザビエルと出会い宿を与えるなどの援助をした。ザビエルの真の友人,理解者だった。<参考文献>岸野久『西欧人の日本発見』
(五野井隆史)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報