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アル・カッサム あるかっさむ Al‐Qassam

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知恵蔵の解説

アル・カッサム

パレスチナ武装勢力が独力で開発し、イスラエル領に対する攻撃に使用しているロケット弾アル・カッサムの名は、パレスチナ原理主義グループであるハマスの軍事部門「カト・イブ・エヅツ・アルディーン・アル・カッサム(Kat‐ib Ezz AlDeen AlQassam)」から取られた。弾体はスチール(鋼)製で、尾部に安定用のヒレ4枚があるが、誘導装置はない単なるロケット弾。2000年前後に登場したアル・カッサム1は全長70cm、胴体直径7cm、600gのTNT弾頭を内蔵し、2〜3kmの射程を持つ。02年頃から全長180cm、直径12cmに大型化したアル・カッサム2が使われるようになった。5〜6kgのTNT爆薬を搭載し、7〜9kmの射程を持つため、ガザ地区ヨルダン川西岸のパレスチナ人地域の内部からイスラエル人地域に対する攻撃が容易になり、イスラエルはその発射場所の探知だけではなく、飛来するアル・カッサムの迎撃手段を開発する必要性に迫られ、大出力レーザーを使った迎撃装置の研究を進めている。単純な構造、一般的な材料を使用しているため、小さな町工場のような場所で製造でき、製造場所の特定を難しくしている。

(江畑謙介 拓殖大学海外事情研究所客員教授 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」
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