アレクサンドラン(英語表記)Alexandrin

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アレクサンドラン
Alexandrin

1行 12音節で,16世紀以降フランス詩の標準的詩形。名称はこの詩形でアレクサンドロス大王武勲を歌った『アレクサンドル物語』 (12世紀後半) に由来する。英詩では弱強格で,たとえばスペンサー連の結びの1行として有効に使われている。

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世界大百科事典内のアレクサンドランの言及

【韻律】より

…具体例をあげると,フランス語では音の強弱や長短の意識が薄いので,リズムはもっぱら音韻の数だけで測られ,かろうじて一つの詩行もしくは詩行の中の句切りに強声が意識されるにすぎない。フランス詩でひろく用いられるアレクサンドランalexandrinという詩行は,1行が12の音綴から成り,その6音目に句切りを置くのを正格とする。日本の詩歌の,いわゆる七五調や五七調も,音数だけを問題にする点ではこれに近いが,実際には長音を2音と数え,促音や撥音を1音と数えるなどの整理が加えられている。…

【古典主義】より

…崇高な思考と感情を表現するのは洗練された分節言語であり,殴打,殺傷をはじめとする生々しい身体行動の介入を避ける。悲劇の言葉は韻文であり,その大部分は〈アレクサンドランalexandrin詩句〉(もともと12世紀の武勲詩《アレクサンドル大王物語》に使われたもの)と呼ばれる12音節定型詩句であるが,この詩型についても作詩上のさまざまな規則が言語的明解と洗練の名において立てられる(たとえば12音節を6音節目で区切る〈半行詩(エミスティッシュ)〉の原則や〈詩句の跨り(アンジャンブマン)〉についての禁止事項,脚韻の約束等々)。劇作術の上では,約1700行の韻文を全5幕に過不足なく配分するのだが,その際〈三統一の規則〉が至上権をふるう。…

※「アレクサンドラン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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