イード・アルアドハー

デジタル大辞泉プラス 「イード・アルアドハー」の解説

イード・アルアドハー

イスラム教祭日ヒジュラ暦イスラム暦)第12月10~13日。イスラムの二大祭のひとつ。羊などの動物アッラー(イスラムの神)に生贄として捧げる。「大イード」「犠牲祭」ともいう。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

世界大百科事典(旧版)内のイード・アルアドハーの言及

【イード】より

…トルコでは小祭ともいう)は,断食月のラマダーンに続くシャッワール月の1日から3日までイスラム世界全土において盛大に祝われる。イード・アルアドハー‘īd al‐aḍḥā(犠牲祭。トルコでは大祭ともいう)は,巡礼月のズー・アルヒッジャ月の10日から13日にかけて4日間続く。…

【巡礼】より

…日没とともにムズダリファに急ぎ,そこで小石を拾ってミナーに行き,その東西と中央に三つあるジャムラという塔の一つに投げつける(タジュミールtajmīr)。その後イード・アルアドハー‘īd al‐aḍḥā(犠牲祭,火祭)の犠牲をほふり,イフラームを解く(10日)。その後イード・アルアドハーの続く13日までの3日間は自由行動の日で,ある者はミナーにとどまって残り二つのジャムラに小石を投げつけ,またはムハンマドの聖跡を訪れ,メッカを去ることも許されるが,メッカを去る前に必ずタワーフとサーイを行わなければならない。…

【年中行事】より

…巡礼が無事に行われるかどうかは,信徒全体にかかわる問題だったのである。 断食と巡礼の行事に合わせ,イスラムの二大祭であるイード・アルフィトル(断食明けの祭り)とイード・アルアドハー(犠牲祭)が催される(イード)。犠牲祭では,メッカ巡礼者が10日の日に動物犠牲をほふるのに呼応して,全イスラム世界で羊がほふられ,食卓にのせられる。…

【ヒツジ(羊)】より

…イスラム法上,最善の犠牲動物は雄羊であって,生後1年以上経ており,病気をもたないものとされている。犠牲祭(イード・アルアドハー)の礼拝の直後に犠牲にされる羊の肉は3等分され,家族,貧困親族,貧困家族に配分される。これは宗教的義務(ファルド)ではなく,預言者の慣行(スンナ)とみなされ,有能者が行う善行に数えられている。…

※「イード・アルアドハー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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