ウィーデマン-フランツの法則(読み)ウィーデマンフランツノホウソク

化学辞典 第2版 の解説

ウィーデマン-フランツの法則
ウィーデマンフランツノホウソク
Wiedemann-Franz's law

熱伝導率κの電気伝導率σに対する比は,同一温度のもとでは金属の種類によらず同じ値をもつという法則.これは1853年にG. WiedemannとR. Franzによって実験的に発見された.理論的には最初,P.K. Drudeが金属の自由電子運動古典統計で扱い,この法則を導いた.のちにA.J. Sommerfeldはそれを修正して量子統計力学のもとに次のような結果を得た.

ただし,Tは絶対温度,kボルツマン定数e電気素量である.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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