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ウィールツ Antoine Wiertz

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世界大百科事典 第2版の解説

ウィールツ【Antoine Wiertz】

1806‐65
ベルギーの画家。ディナンに生まれ,アントワープアカデミーで学ぶ。1829‐32年パリ滞在。ローマ賞を得て,34‐37年イタリア留学。帰国後はブリュッセルで活動。《飢えと狂気と犯罪》(1853),《生きながら埋葬された男の目覚め》(1854)といった怪奇的・幻想的な主題を好んでとりあげ,象徴派の先駆となる。50年にはベルギー政府からアトリエを与えられ,これは現在ウィールツ美術館となっている。【高橋 裕子】

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世界大百科事典内のウィールツの言及

【ベルギー】より

…他方,やや遅れてアントウェルペンでは,ワッペルスGustave Wappers(1803‐74),レイスHenri Leys(1815‐69)など,自国およびドイツの絵画伝統に根ざしながらフランスのドラクロアを範として自国の歴史的事件を描くロマン主義者が台頭する。ロマン派の中でもウィールツは想像力を幻想的・怪奇的な主題に向けた。写実的描法と現実への愛着がフランドル美術の伝統的特性であったことから容易に想像されるように,写実主義が全ヨーロッパ的隆盛をみた19世紀半ば過ぎには,光に満たされた静謐な室内の情景を描いたデ・ブラーケレールHenri de Braekeleer(1840‐88),筆触を生かして詩情豊かな風景を描いたフォーヘルスGuillaume Vogels(1836‐96)らの優れた画家が出た。…

※「ウィールツ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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