ウイグル人

共同通信ニュース用語解説 「ウイグル人」の解説

ウイグル人

中国新疆ウイグル自治区を中心に1千万人以上おり、大多数はイスラム教徒ウイグル語を話し、独自の文化を育んできた。同自治区に当たる地域は18世紀、清朝に征服され、19世紀に新疆省が置かれた。1933年と44年に「東トルキスタン・イスラム共和国」などとして独立を宣言したが、49年に中国人民解放軍進駐、55年に新疆ウイグル自治区とされた。長年中国共産党による抑圧的な統治への反感は強く、近年弾圧の激しさから独立を望む声が強まっている。米国では2020年6月に同自治区でウイグル弾圧に関与した中国当局者に制裁を科すようトランプ政権に求めたウイグル人権法が成立している。

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世界大百科事典(旧版)内のウイグル人の言及

【ソビエト連邦】より

…ソ連全体では1970‐79年の人口増加率は8.4%で,そのうちスラブ系3民族は5.8%であるのに対して,上記5民族は31.8%に達していた。この地方には漢民族系でイスラム教徒であるドゥンガンやウイグル人,また朝鮮人(大部分は1937年に極東地方から強制移住させられた)などの民族もいる。 チュルク諸語系の民族はソ連に20民族あるといわれるが,そのおもなものは上記のほかに,ボルガ中流,南ウラルのタタール人,チュバシ人,バシキール人,南シベリアのアルタイ人,トゥバ人,ハカス人,東シベリアのヤクート人,カフカス地方のアゼルバイジャン人,ノガイ人,カラチャイ人,バルカル人などである。…

※「ウイグル人」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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