ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウェッツラー」の意味・わかりやすい解説 ウェッツラーWetzlar ドイツ中部,ヘッセン州の都市。フランクフルトアムマインの北北西約 50km,ラーン川中流沿岸に位置する。 900年頃創建のマリエン修道院および付属聖堂の周囲に発達した集落。 1170~80年に帝国都市となり,製鉄と鉄加工,羊毛紡績により栄えたが,14世紀に衰退。その後,帝国法院がおかれ (1693~1806) ,活気を取戻した。 1772年,ゲーテは帝国法院に勤め,ここでの体験をもとに『若きウェルテルの悩み』 (1774) を創作した。女主人公のモデルとなったシャルロッテ・ブフの家は博物館になっている。 19世紀中頃から近代工業が興り,光学機械 (ライカで知られるライツ社) ,鉄鋼,電気機器などの工場が立地する。人口5万 1737 (1991推計) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by